2015/10/16
2015.10.16
カテゴリ:

横浜市内の大型マンションが傾いた。
建物に最も大事な基礎の杭打ち工事で、
複数の基礎杭が地耐力のある強固な地盤に
届いていなかったという。

杭打ちデータにも別工事データが転用され、
更には、セメント注入量までも偽装が発覚。
デベロッパーは業界の有名トップ企業なら、
元請け施工業者はじめ下請け杭打ち工事の
孫請けなどいずれも日本を代表する会社。
今回の欠陥マンション工事の不正発覚は、
マンションを購入しようとする者や、
すでに入居している人々に大きな不安と
不信感をもたらしているようだ。

マンション建設では測量、基礎工事に始まり、
鉄筋、型枠、外装と多くの行程が連なる。
元請けにとっては専門分野を持つ業者を
工事規模に合わせ参集できるメリットがある。
しかし、工期に間に合せる為の不正などがあり、
一部で常態化しているとの疑いも持たれている。
2005年11月に起きた姉歯事件では、
耐震強度構造計算書の偽装で問題となった。
今回も大企業によるまさかの不正によって、
マンション業界全体の信頼性が傷つき
信用を失くしていることは残念なことである。