2011/08/05
2011.08.01
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八月となった
早朝からクマゼミ合唱隊の鳴声のお陰で、目覚まし時計は不要だ
朝晩は幾分過ごしやすくなったもののこれからが夏本番

七月さいごの日曜日、碧南市の「定期借地権付き分譲・志貴崎」現地へ足を向けた
途中、高浜の知り合いの店でランチをとることにした

その店舗の入口は、古い倉庫のような頑丈な木引き戸になっており
そこを開けて中に入ると、外からの感じとはまったく違う
昔懐かしい、なんとも不思議な異空間が拡がっている
煤で黒光りする田舎普請の太い柱や梁の
ガッシリした本格木造の間のその壁には
わらを混ぜ込んだ本格的な土壁が塗りこまれていて
どっしりとした重厚感で落ち着きを感じさせる

天井を這う昔ながらのむき出し電気配線から電燈が吊るされ
ぼんやりした明りの向こうに骨董の机や椅子があり
棚には土器やガラス瓶などが雑然と浮かぶ
しかし、そのどれもが一寸の隙もなく見事に調和して在る
そんな中を、ジャズミュージックのBGMが流れ
アンティークな全体像にマッチして一層の雰囲気を醸し出している

五感を刺激しながら深い安堵感で満たす不思議な空間は
まるで胎内にいるかのような落ち着きと癒しで包んでくれる
そこで、オーナーシェフMikihiroおすすめのパスタランチを賞味した

ランチにしてはもったいない程のステージでの食事は
充分にして余りある味とリーズナブルな価格である
その店の名はイタリアンレストラン「温古舎」

そのままそこにずっと居て、離れたくなくなるような気分のなか
店を出た
そこにはもう何もなかったかのように日常の世界があった
一路、志貴崎分譲現地へと向かった