住まいの購入に不可欠な住宅ローンの
金利動向や政策は見逃せないポイントだ。
フラット35は、
住宅金融支援機構が民間金融機関と連携し
優良住宅の取得者に提供している住宅ローン。
その金利が3か月ぶりに最低金利を更新し,
8月の適用金利は1.69%となり史上最低を更新という。
国土交通省では、フラット35Sの優遇延長も考えている模様。
7月31日に発表した14年1~6月(上期)の 新設住宅着工戸数は
4年ぶりのマイナスで前年同期比3.4%減と発表したが、
消費増税前の駆け込み購入の反動が要因と捉え
住宅市場を引き続き下支えするメッセージを示している。
一方、大手五銀行でも八月から適用する住宅ローン金利が
2012年12月以来の過去最低となった。
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の三行は
期間十年固定金利型の最優遇金利を年1,3%に引き下げた。
三菱東京UFJと三井住友は、十年固定型の最優遇金利をともに
七月より0,1%引き下げ、みずほも0,05%下げたほか、
期間二年の固定型プランの金利優遇幅を拡大し、
当初二年間の金利を0,55%にした。
尚、十月末まで申し込んだ人が対象となるようだ。
借入金利は、ローン金利を決める際に指標となる
長期金利が低下していることが要因。
一方で、短期金利に連動する変動金利型の住宅ローンは、
大手五銀行全てが金利を据え置いたもよう。
これらは、銀行間での激しい顧客の獲得競争が背景にあり、
利用者にとって、歓迎すべきニュースといえよう。